八升豆解体新書 其の四
こんにちは。
敷島屋のまめ子です。
ムクナ豆をあますことなく伝える大人気シリーズの「八升豆解体新書」。
第1回目はムクナ豆を植物的な観点から
第2回目はムクナ豆の歴史
第3回目はムクナ豆料理
今回はムクナ豆栄養編です!
ムクナ豆のエトセトラ★
大~公開っ!
ムクナ豆の栄養って?
ムクナ豆は「でんぷん」が一番多い食品です。
ガーナでは、ムクナ豆の粉をスープのとろみづけに使うんですが、片栗粉でとろみをつける原理を利用したもの。
一般的に豆類のでんぷんは、体の中でゆっくりと消化されるから体にやさしい!
糖質や脂質の代謝を促進するんですって。
あと、ムクナ豆は「タンパク質」と「脂質」が多め。
タンパク質が大事なのは分かるけど、脂質ってなんだか嫌なイメージ。
まずは脂質からご説明しますね。
ムクナ豆の脂質は植物性。
オリーブオイル、ごま油などと同じ植物性脂質になります。
さらに、魚油(サンマ、イワシ、サバ)といった食品と同じ脂質に分類される「いい奴」なんです。
肉やバターの脂質とは違うのでご安心ください♪
お次はタンパク質。
タンパク質も細かく分けると
植物性タンパク質
動物性タンパク質
となります。
ムクナ豆は植物性で~す。
タンパク質に関しては植物性と動物性の両方をバランスよく摂取することがと~っても大事。
豆腐とか納豆をあんまり食べないっていう方はちょっと要注意です。
植物性タンパク質を心がけて食べた人は循環器系疾患やがんでの死亡率のリスクが大幅に下がったという研究結果もあるくらいなんで。
ムクナ豆に脂質が多い理由なんですけど、種子(豆)が芽を出すエネルギーをほかの豆より多く蓄えているかららしいです!(^^)!
ムクナ豆の生命力はんぱないっす!

豆は地中で養分を吸って成長し、次にできた豆に種の保存を託しています。
だから栄養価が高いんですね。。納得★
ほかの栄養ってどうなんでしょう??
ワクワクしちゃいます♪
アミノ酸パワーだって負けてない!
も~っと小さな小さな「ミクロの世界」に突入!!
先ほどお伝えしたタンパク質。
20種類のアミノ酸というすんごい小さい物質が数万個くっついてタンパク質になっています。
ここでタンパク質を「身体の中で作れるタイプ」と「食事で補うタイプ」に分けるとします。
「必須アミノ酸」って聞いたことありますよね。
これが身体の中で合成ができないタイプ。
そして食事で摂取するしかないアミノ酸になります。
この必須アミノ酸がどのくらいの数があるかというと9種類。
それを全部体の中に入れておかないといけないんです。
結構大変そう・・・
ここでムクナ豆ちゃんのアミノ酸を大公~開!!!
一番下の()は必須アミノ酸じゃありません。
(これは後でお伝えしますね)
それ以外、数えてみると全部で9つちゃんと入ってます!
ムクナ豆 必須アミノ酸完全網羅っ!!
あとですね、調べたところによるとBCAAと呼ばれる必須アミノ酸が特別に大事。
BCAAとは、バリン、イソロイシン、ロイシンの3つのアミノ酸の総称。
これが疲労回復や筋肉痛が軽減できるとされています。特にスポーツ選手のコンディションを整えるのに役立つと考えられている栄養素なんですって。
ここで必須アミノ酸のそれぞれの役割をどうぞ~~っ
必須アミノ酸 | 主な働き | 不足すると |
---|---|---|
バリン |
・成長に関わる |
・食欲低下 |
イソロイシン |
・成長促進 |
・筋肉がつくれない |
ロイシン |
・肝機能向上 |
・筋肉維持ができない |
メチオニン |
・体内で最初にタンパク質を作る |
・タンパク質合成が出来ない |
リジン |
・成長に関与 |
・脂肪燃焼低下 |
フェニルアラニン |
・ドーパミンの材料 |
・記憶力低下 |
トリプトファン |
・セロトニンの材料 |
・不眠症 |
スレオニン |
・成長促進 |
・貧血 |
ヒスチジン |
・成長に関与 |
・貧血になる恐れ |
(・_・D フムフム
どれも大切。
また、必須アミノ酸は桶のような仕組み。
どれか1つでも不足していると、その不足しているところまでしか体の中で働くことができないために、ほかのアミノ酸が全部無駄になってしまうんですって。
だから高い数値のアミノ酸をみるより一番数値の低いアミノ酸を見たほうがいいってこと。
もう一度ムクナ豆のアミノ酸どうぞご覧ください♪
す~っばらしいっっ!!!
アミノ酸バランスがいいという卵よりもいい感じ(^^)/
それと、Lチロシンの説明もしなきゃですね。
チロシンはドーパミン、ノルアドレナリン、甲状腺ホルモンなどの原料になります。
チロシンは体内で合成できるアミノ酸(非必須アミノ酸)です。
でもチロシンを摂取すると必須アミノ酸であるフェニルアラニンの節約になるってわけ。
ドーパミンに関係するアミノ酸がたくさん入ってるんです、ムクナ豆。
ドーパミンの宝箱や~~~っ★
ちなみに、これが敷島屋のムクナ豆に含まれるアミノ酸数値の分析表です。
必須アミノ酸以外にも、いろんなアミノ酸がムクナ豆には含まれています。

結構難しいお話でしたね(-_-;)
ちょっとアミノ酸から離れて6大栄養素のお話に入りますよ~。
鉄分だって入ってます♪
鉄分が多い食材といえばなんでしょう。
レバーでしょ、ホウレン草でしょ、、海苔もでしょ。
それとえ~っと・・。
そう豆類。
ムクナ豆だって例外じゃありません。
鉄分は不足すると「鉄欠乏性貧血」になっちゃいます。
きっかけは食べ物の好き嫌い。
あと、女性だったら生理とか妊娠、婦人科疾患などで、女性に関係の深~い病気です。
鉄分は2種類に分けられます。
肉などの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」。
豆類、緑黄色野菜、海藻類に含まれる「非ヘム鉄」。
ムクナ豆は「非ヘム鉄」です★
残念だけど、身体や吸収されやすいのはヘム鉄。
非ヘム鉄は同時に摂取する栄養素によっては吸収率が高まります。
そこで非ヘム鉄の吸収率を上げたいときのPOINT!!
・肉や魚、ビタミンCが多いパプリカやブロッコリーなどと一緒に摂取
・胃酸によっても吸収が促進されるので、食べるときはゆっくり
反対に、食事中や食後のコーヒー、紅茶、緑茶の大量摂取は鉄の吸収が低下してしまうから気を付けてくださいね。
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今回はここまで。
知れば知るほどムクナ豆は魅力たっぷり。
そんでもって栄養もたっぷり。
さて、今日お伝えしたムクナ豆は私たち敷島屋の人気シリーズ。
熊本産のムクナ豆はパウダータイプ、錠剤タイプ、生タイプ取り揃えています。
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「八升豆解体新書」の続きがアップされたらお知らせも来ますよ♪
最後までお読みいただきありがとうございました!